こんにちは!WELLNOVA編集部です!今回は医療・介護業界の人材紹介を活用するメリット/デメリット、裏側まで徹底解説していきます!人材紹介をご利用されている方、ご利用を検討されている方、採用にお困りな方、ぜひご参考にしてくださると嬉しいです。1.人材紹介とは??人材紹介とは、仲介会社から従業員を紹介してもらう代わりに紹介料を払うというサービスです。現在、数多くの法人が活用しています。例えば、退職予定の人がいるので、その人の退職に合わせて採用をしたい、事業拡大に向けて採用をしたい、といった際に活用されています。今後、採用手法の一つとしてますます重要性が高まっていくでしょう。また、法人だけでなく、求職者側も人材紹介会社を利用するケースが多くなっています。特に看護師が転職する際にはもっとも選択されている手段となっています。令和元年-厚労省-医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査2.人材紹介会社の利用の流れまずは、人材紹介会社に求職者の紹介を依頼し、採用条件や採用したい人物像を伝えることで求人を作成してもらいます。その後、人材紹介会社が採用要件に沿った人を集め、提案してくれます。提案してくれた人が欲しい人材であれば、面接調整を依頼し、面接を実施。無事双方条件がマッチすれば内定となり、職員の入職後、紹介会社へ紹介料を支払います。ポイントは人材紹介会社に依頼しただけでは料金が発生せず、求職者が入職にいたった段階で料金が発生すること、紹介会社が条件に沿って求職者をスクリーニングしてくれることです。年齢や経験、働き方などで条件を絞り提案をしてくれるため、採用にかける工数の削減にもつながります。3.人材紹介のメリット人材紹介を利用するメリットをご紹介いたします!・希望に沿った魅力的な求職者を提案してくれる人材紹介を利用する際に、どのような人を採用したいか伝えるだけで、その条件にあった人を紹介してくれます。例えば、これからの事業所の将来を担うような若手や、経験豊富なベテラン、管理職など、幅広い要望に応えてくれます。ハローワークなどの公共サービスや新聞広告では、細かい条件まで絞れないため、欲しい人材にターゲットを絞って採用できるというのは、人材紹介の大きなメリットになります。・採用にかける工数を削減できる人材紹介会社は求職者のスクリーニングだけでなく、面接の調整、求職者のクロージングなど、採用にかかる時間や労力も担ってくれます。忙しくて採用まで手が回らない事業所には、大きな手間を省けるという点だけでも、利用する価値があるサービスだと思います。・求職者の提案だけでなく、周辺の市況なども教えてくれる人材紹介会社は求職者の情報はもちろん、周辺の求人も多く扱っています。そのため、周辺の事業所情報や求職者の動き、どのようなメッセージが刺さるかなど、採用に関する有用な情報を提供してくれます。もちろん、人材紹介会社の担当によっては、あまり有用な情報提供をしてくれないこともありますが、基本的には採用に関する情報を多くもっているため、情報提供メインで依頼するのことも選択肢との一つとして有効であると考えられます。・成果報酬型のため、ノーリスクである基本的に採用するまでお金はかからないため、採用しなければお金が発生しないサービスになります。採用したい職種や〇〇な経験を持った方の応募が来たときに利用するなど、臨機応変な対応をすることができます。もちろん、高額商品には変わりないため注意は必要ですが、適切に利用すれば大きな損をすることせずに人材確保につとめることが可能です。4.人材紹介会社のデメリット次に人材紹介を利用するデメリットをご紹介いたします!・費用が高い人材紹介のデメリットの最たる例が紹介手数料にあると思います。令和元年-厚労省-医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査常勤一人の採用に対して、80万円~100万円の紹介料がかかります。だいたいは想定年収に15~30%の紹介料がかかるケースが多く、例えば、年収500万の方を採用する際、紹介料20%の紹介会社利用の場合は100万円がかかる計算になります。これは決して小さな金額ではなく、多くの事業者が負担に感じている現実があります。・逆に工数が増えるケースがあるメリットの部分で工数の削減をあげましたが、逆に工数が増えてしまう可能性もあります。複数の紹介会社に依頼をすることで、提案の総数を増やし、多くの選択肢を得ることができます。しかし、その場合、それぞれの会社からの提案を受けることになるため、提案連絡を捌くだけでもかなりの時間がかかってしまうことがあります。中には、希望にあまり近くない提案も含まれることもあるため、さらに負担が増えてしまう可能性もあります。・早期離職の確率が高く、離職してしまった場合の負担が大きい厚生労働省の調査では直接応募からの採用と紹介会社経由での採用を比較したときに、早期離職にいたる割合に差があることを発表しています。令和元年-厚労省-医療・介護分野における職業紹介事業 に関するアンケート調査こちらはあくまでもアンケートなので正しい値なのかの信憑性に少し欠けますが、ここまで大きな差がでると、リスクがあることの認識も必要です。また、早期離職に至った場合、多くの紹介会社では返金規定の沿って、返金がなされます。しかし、紹介料の全額が返金されるケースは少ないため、採用にかけた時間と資金が無駄となり、負担がかかってしまうことがあります。・確実に紹介してくれるとは限らない複数の人材紹介会社に依頼を出しても、求職者に選ばれなければ面接にはつながりません。また、紹介会社によっては、紹介料を事業所ごとに変えているケースがあり、営業担当も数字目標があるため、紹介料などによっては積極的に求職者へ提案してくれないということも発生します。つまり、担当に選ばれる必要性も発生してきます。紹介会社に依頼をすれば必ず採用ができるということではない、この認識は持っておかなければいけないでしょう。人材紹介の上手な活用方法については以下の記事でも解説してます!ご興味ある方はぜひご覧ください。参考記事:人材紹介を使い倒す!人材紹介の上手な活用方法について5.紹介会社の裏側紹介会社の手数料の背景などについて解説していきます!・紹介会社の手数料について先ほど少し触れましたが、紹介会社は事業所によって紹介料を変えているケースがあります。これは事業所が採用強化のため、紹介料をあげる提案を紹介会社にしている場合もあれば、例えば紹介会社として実績が欲しい法人に対しては、「初回3名分までは紹介料を下げます」という提案をしている場合もあります。事業所の紹介料に差が出てくると、紹介会社の担当も、目標やノルマがあるため、紹介料が高い事業所を積極活用する傾向があります。しかし、紹介会社によっては求職者に対し無理やりな面接調整を行ったり、嘘の情報で魅力付けを行い、結果的に早期離職に繋がる営業をしている会社もあります。安易に紹介料だけで依頼する会社を決めるのは注意が必要です。・なぜこんなに手数料が高いのか紹介会社に支払う紹介料については先述しましたが、ここでは高い紹介料がかかってしまう背景について触れていきます。紹介会社は事業所からもらう紹介料を、求職者を集めるための広告費や人件費、求人や求職者を管理するシステムに投資しています。特に求職者獲得に対する広告費は莫大なものとなっており、各社競争が激化しています。求職者を多く獲得することができなければ、事業所に紹介できる幅が狭まり、価値貢献ができなくなり、結果的に競合に負けてしまいます。そのため紹介するにあたっては高額な紹介料が発生してしまいます。しかし、人材紹介は高利益率なビジネスでもあるため、紹介料を下げる余地もあるとは思うのですが、あくまでもビジネスであるという本質は無視できない状況です。6.まとめ今回は医療・介護業界の人材紹介を活用するメリット/デメリット、裏側について解説してきました。人材紹介は希望に沿った求める人材を紹介してくれます。しかし、デメリットも多いことからも、上手に活用できなければ、損をしてしまう場合もあります。