今回は、応募率を高めるための方法について解説します。応募率が低い主な原因として、2つの要因が考えられます。1つ目は、「応募したい」と思ってもらったとしても、実際に応募する際に手間がかかりすぎてしまうこと。2つ目は、求職者自体に応募する意欲が欠けていることです。まず、応募率の向上や応募数の増加を目指すためには、「応募のしやすさ」を改善することが重要です。この点について、ポイントごとに解説します。一方で、「求職者の応募意欲を高める」ための具体的な方法については、別の記事で詳しく解説していますので、そちらもご覧ください。※参考記事:求職者に応募意欲をもってもらう方法1. 応募をしやすくする重要性とは?まずはじめに、なぜ応募をしやすくすることが重要なのか、応募をしやすくすることで、どんなことにつながっていくのかを考えていきます。たとえ求職者から応募したいと思ってもらうことができても、応募しづらいと思われてしまったら、すぐに諦められてしまう可能性があります。その時点で諦めた求職者は自社に合わないという考え方もできますが、採用人数を確保していくためには、そういった人たちも含め、まずは応募してもらうことが重要です。 どの求職者を採用していくかは、次のステップで考えればよいことです。また、医療・介護業界に限った話をすると、病院や施設は身の回りにたくさんあります。売り手市場と呼ばれるこの業界において他の企業と比較されてしまうことは避けて通れません。特に重要視されがちな職場の雰囲気や環境などは、応募後に求職者自身に実際に目で見て肌で感じてもらう必要があります。そのためにも、まずは応募数担保のための応募のしやすさはとても重要であり、求職者が応募しやすい環境づくりはとても大きなポイントになってきます。2. 応募がしづらいってどういうこと?では、応募がしづらい求人、状況とはどのようなものでしょうか。大きく分けると以下の2点であると考えられます。3. 応募方法がわかりづらい1つ目の「応募方法がわかりづらい」に関してですが、これは応募数を確保、応募率を高めていく上では致命的ともいえることです。では、これを改善していくにはどうすれば良いのか、以下に改善点をまとめていきます。3-1. 応募手順の明確化応募手順を簡潔かつ明確に説明、採用フロー全体を網羅的に示すことが重要になります。応募した後のことがわかりやすいと、応募した後にどうなるかがイメージしやすくなるため、まずは応募という選択肢が明確になります。また、必要書類などの重要な情報をわかりやすく明示することで、求職者が必要な準備をできるような配慮も大切です。3-2. 応募ボタンの明確化3-1の応募手順の明確化と少し重複しますが、応募ボタンなどの応募手続きに関する項目は、大きく目立つ場所に配置し、わかりやすい文言で表記することが重要です。例えば、"応募する"や"見学してみる"などの簡潔で具体的な表現を用いることで、ボタンの役割を求職者へ明確に伝えることができ、ボタンを押してもらいやすくなります。3-3. ダイレクトな連絡先情報の提供応募に関する疑問や問い合わせの際の連絡先情報をしっかりと提供し、求職者からの疑問や質問など、必要情報を提供していく体制を作ることが重要です。この際は、電話番号やメールアドレスなど、確実に迅速かつ丁寧な対応ができる連絡先を明記しましょう。3-4. オンラインサポートの導入チャットボットやオンラインサポート機能を導入することで、求職者が手軽に疑問や問題を解決できる手段を提供することも一つの手段です。応募に関する質問への自動応答や、適切な担当者への転送機能を備えることで、求職者への迅速なフォローに繋がります。3-5. ユーザーテストと改善サイト制作の担当者とは別の人(例えば、従業員など)によるユーザーテストを実施し、サイト上の応募手続きの問題点を把握することも重要です。また、テストに協力してもらった人からのフィードバックを収集し、改善点をアップデートしていくことでサイトの使いやすさを向上させていくことが可能です。4. 応募すること自体が大変=時間がかかりすぎる続いては2つ目の「応募すること自体が大変」ということについてです。応募するだけで時間がかかってしまっては、応募へのハードルが上がってしまいます。そのため、時間をかけずに簡単に応募ができるようにすることがとても重要です。医療・介護業界は、そもそも他業界と比較すると応募方法が前代的な傾向にあります。大企業や大型法人は例外かもしれませんが、サイト上に「電話で直接お問い合わせください」 「まずはメールをお送りください」などの文言があるだけで、求職者への配慮が足りていないことが多いように思います。上記のような応募方法では、最近の求職者、特に若い世代の人にとってはなかなか心理的ハードルが高いと考えられます。そこで、まずは応募方法自体を見直していきましょう。具体的にどのような方法があるのか、以下説明していきます。4-1. 応募フォームの簡素化応募フォームをシンプルで使いやすいデザインにすることが重要です。必須項目とオプション項目など、項目ごとの役割を区別し、必要最小限の情報の入力に留めることが大切です。簡単ですぐに応募できるようにすることで求職者の応募へのハードルを下げることができます。また、エラーメッセージがわかりやすく、入力ミスなどの修正が容易にできるような配慮も大切になります。4-2. 専用の応募フォーム作成専用の応募フォームを作成することで、どこから応募すればいいのかわかりづらいといった状況に陥るのを防ぐことが可能になります。また、すぐに応募したいという求職者以外にも、まず見学してみたい、話を聞くだけ聞いてみたいという求職者も居るため、そういった人向けに、応募フォームとは別の"見学してみたい"というボタン・フォームを設けるというのも良いでしょう。4-3. SNSアカウント(LINE・Facebook・Instagram・Twitterなど)のDM開放今や日常生活を送る上で必須であるSNS。これらを活用しない手はありません。具体的には企業の専用アカウントにて求人採用の広報、宣伝を行い、DM(ダイレクトメッセージ)を開放しておくことで、求職者からの問い合わせに応えられるようにするというものです。ほとんどの人がSNSアカウントを持っている時代であるため、そこから応募することは、電話をかけたり、メールを丁寧に考えて送信するよりも、比較的容易なものになります。4-4. 電話やメールの最適化本項の導入の部分で電話やメールは前代的と表記しましたが、これらも活用方法を見直すことで十分に役立つツールであると考えられます。例えば、電話であれば、・担当者直通の番号を記載すること・あらかじめ電話で伝えること・質問内容を記載しておくことメールであれば、・明記してほしい内容の記載・あらかじめ応募者向けの文面テンプレートを作成しておくこと などこれらの改善をすることで、応募までのハードルが大きく下げることができます。7. まとめ今回は、応募率を高める方法について、解説してきました。いかがでしたでしょうか?応募数を確保するためには、応募率の向上が不可欠なため、応募率を高めるためにどうすればよいか、常に実行と改善を繰り返し続ける必要があります。どれだけ求人内容や職場環境が良かったとしても、応募してもらえなければ意味がありません。まずは求職者が応募しやすい環境を作ることが重要になってきます。この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。